⑦ 家族も無事!!
住まいも無事!!
もちろん、私も無事!!
最後に⇒⑧
大地震の脅威は「建物の倒壊」だけではありません
●家の中も大事。家具の転倒・落下物・飛来物の被害もバカに出来ません
特に重たい家電家具は要注意。
阪神淡路大震災の際は、テレビ・電子レンジ・冷蔵庫・洗濯機などが、
真横に「飛んで」きたそうです。
これは、実物台の起震機による実証実験でも明らかになっています。
外部への避難の前に、室内で怪我をしないように、
大型家具・ピアノ・テレビ・電子レンジ・冷蔵庫・洗濯機・本棚など、
重さのある物は、しっかりと固定しましょう。
タンスの上や棚に、剥き出しで重たいものや固いもの、鋭利なもの、
割れやすいものは、置かないようにしましょう。
寝床(ふとんやベッド)回りや、玄関までの家の中の避難経路には、
特に注意して下さい。
●地震なのに火事で亡くなる方が多いという事実
阪神淡路大震災では、地震後の火災に巻き込まれて亡くなられた方が
数百人にのぼると言われています。
大多数は、倒壊した建物や転倒した家具による、就寝中の「圧死」です。
地震後は、停電の復旧により電気が通ることによるショートで
火災が生じます。
実際に阪神淡路大震災では、生きながら家具に挟まれ身動きできず、
火災の煙に巻かれて亡くなられた方もおられます。
分電盤に「感震ブレーカー(リンク)」をつけましょう。
●避難への備え、ライフラインが復旧するまでの衣・食の備蓄を
避難先には、大荷物を持ってはいけません。
また、倒壊しかけた住まいに荷物を取りに入り込んで、直後の余震で
建物が倒壊し亡くなったケースが、熊本地震ではあり、
建物の被災状況によっては家に備蓄していても使えないかもしれません。
それでも、余裕を見越した備えが、心にゆとりをもたらし、
被災時、被災後の行動に大きく影響します。
ご自身の住まいが無事という事は、
自分たち家族だけの問題ではありません。
「住まいが倒壊しない」事は、前の道やお隣への影響も最小限で済み、
「他人に迷惑を掛けずに済んだ」という事です。
実際に、大地震後の被災地では、
倒壊しなかったお隣を巻き込んでお隣ごと倒壊した建物があったり、
道路に建物やブロック塀が倒れ込み、
避難や、救急車・消防車などの活動を妨げ、
助かる命を奪う、というケースが多くありました。
(自分だけが死のうが構わない)と思う事は、
いざ被災時には「他人の命をおびやかす」という事実をお考え下さい。
マメ知識「巨大地震」との勝負は、ほんの一瞬!!
懸念されている首都直下地震に近い阪神淡路大震災では、
その激しい揺れは「5~6秒」の事でした。このわずかな時間で、
家が倒れ、ビルが潰され、高速道路が破壊されました。
東日本大震災の時のゆったりした長い時間の揺れは、
参考にしてはいけません。
直下型地震の揺れとはまるで別モノなのですから。
この短い時間を持ちこたえれば、
巨大地震に勝つ確率がグンと高くなります。
それには、日頃からの備えと、危機意識が大切。その気になれば誰でもできることです。